マクロビオティック料理教室「なちゅらるクッキング」12月

こんにちは。

寒さが厳しくなってきましたね。

今月の教室の様子をお伝えします。

<基礎>☆ 12/8(金)

あんかけそばがき / 蓮根ボール

「あんかけそばがき」は、そば粉でそばがきを作り、本くずでとろみをつけたあんをかけました。にんじん、小松菜入りです。梅干しも添えました。

そばは陽性な穀物なので、体が温まります。

お鍋で上手に練って下さったので、なめらかなそばがきができました。

「蓮根ボール」は、すりおろしたたっぷりの蓮根と、にんじんに、炒めた玉ねぎを加え、団子にして菜種油で揚げました。

本くずでとろみをつけた、生姜風味のあんをかけました。

野菜がたくさん食べられるお団子です。

串に刺した見た目も楽しく、香ばしいので、お子さんにも喜ばれると思います。

根菜とくず粉で、こちらも体が温まります。

おまけの一品

余った蓮根おろしと、昆布、生姜のお焼きです。

もっちりしていて好評でした。

 

今月のお手当は「蓮根湯」を行ないました。

蓮根は穴が開いていて空気が通りますよね。

なので、呼吸器系によい食べ物です。

ギューッと締まっている節の部分が一番効果的です。

おろし蓮根に、生姜汁と塩をほんの少々加えて火にかけ、お鍋の縁がフツフツしたらできあがりです。温かいうちにいただきます。

せき、たん、のどの痛み、気管支炎、ぜんそく、胃潰瘍、血圧の調整におすすめです。

とろみがあって、やさしい味のおいしいお手当です。

 

<応用>☆☆ 12 / 15(金)

玄米餅の白味噌雑煮、黒豆煮、市松のり巻き、ぎせい豆腐、紅白花れんこん、よもぎもちロール

「玄米餅の白味噌雑煮」は、昆布だしに、白味噌と麦味噌を合わせました。大根、里芋、焼いた玄米餅が入っています。お正月らしく、梅型にんじんも添えました。

「黒豆煮」は、黒豆を水、しょうゆ、塩だけで圧力鍋で煮たものです。塩気でお豆の甘みとうまみがよく引き出されています。初めて参加された方も、「お砂糖が入っているみたいに甘い❣」と驚かれていました。

「市松のり巻き」は、下煮した高野豆腐とにんじんを市松模様に組み合わせ、のりで巻いて揚げたものです。昆布巻きをアレンジしてみました。

昆布巻きがご家族にあまり人気がないという方は、ぜひお試し下さい。

「ぎせい豆腐」は、豆腐をベースに、コーン、にんじん、絹さや、昆布を混ぜた生地をオーブンで焼きました。玉子焼き器でも焼けます。

ほのかな黄色が卵色そっくりです。生地もなめらかで、おいしいです。

「紅白花れんこん」は、梅酢を加えて軽くゆでたれんこんを紅白に仕上げました。梅酢で白に、紫芋パウダー+梅酢でピンクにしました。

紫芋パウダーはアントシアニンで紫色ですが、梅酢の酸性に反応して赤色に変化します。レモン汁やお酢でも同じ効果があります。

ちなみにアルカリ性の重曹などに反応すると青緑色になり、食欲減退色になってしまいます。

調理は化学ですよね。

「よもぎもちロール」は、玄米粉と白玉粉の生地を蒸してよもぎもちを作ってのばし、黒ごまペーストを塗り、かぼちゃあんをのせて巻いて切ったものです。

ロールケーキや巻きずしの要領です。

お砂糖や甘味料を全く使わず、かぼちゃの甘みだけのお菓子です。

冷蔵庫で2日間ほどはやわらかいですが、それ以降はかたくなりますので蒸し直していただくとおいしいです。

お砂糖には保水力があるので、もち生地に入れるとやわらかさを保つはたらきがあります。和菓子のもち生地や、おはぎのごはんはやわらかさが保たれていますよね。

3日以上おもちのやわらかさを保ちたい場合は、米あめや、てんさい糖を加えるとよいかもしれませんね。

 

おせち料理を6品作りました。

おうちでのお正月メニューのお役に立てていただければ幸いです。

 

今回は化学反応のお話が多く出ましたが、ついでにもう一つ。

生徒さんから「蓮根料理が黒くなってしまうのはなぜですか?」という質問がありました。

蓮根のタンニンという成分は、鉄と反応すると黒くなってしまうので、鉄のフライパンや包丁などを使った時に黒くなります。

見た目が悪くなるかもしれませんが、食べても問題ありません。

科学的な根拠を知ると、お料理もさらに楽しくなりますね。

それでは、よいお年をお迎え下さい。

 

ゆき

 

 

 

 

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